和歌山県内8つのJAが1つに・合併契約調印式
2024年06月04日 19時38分
和歌山県内にある8つのJA組織が1つに合併されることになり、きょう(4日)和歌山市のホテル・アバローム紀の国で、各JAの組合長らが合併契約書に調印しました。
合併は、和歌山県JAグループの改革の一環として2015年の和歌山県JA大会から検討され、少子高齢化や地域経済の低迷などによる農業生産基盤の脆弱化に対処するため、わかやま・ながみね・紀の里・紀北かわかみ・ありだ・紀州・紀南・みくまのの8つの組織を合併し、経営の合理化と持続的な運営をはかることになったものです。
合併協議会の会長でJA和歌山中央会の次本圭吾(つぎもと・けいご)代表理事会長は「ひとつの大きなステップだがまだゴールではない。著しく変化する社会環境に対応するためには、不断の自己改革が求められる。職員・組合員が一体となり、地域に必要とされる新しいJAにならなければならない」と述べました。
立会人として出席した和歌山県の岸本周平知事は「大変しっかりとしたJA組織ができることになる。組合員・職員が一体となって、品質の良い和歌山の農産物を世界へ売り出していけるよう、県も二人三脚で応援していく」と歓迎しました。
新しいJA組織は「和歌山県農業協同組合」となり、今月(6月)22日の合併承認総代会で承認を得たのち、来年(2025年)4月1日に発足する予定です。本店は和歌山市の県JAビルに設置され、支店は旧JAの事務所に置かれます。組合員数はおよそ19万2千人と全国3位に、職員数は2513人と全国4位に、貯金残高が1兆8334億円と全国4位になる見通しです。
1つの県に1つのJAとなるのは、奈良・香川・島根・山口・宮﨑・沖縄に続いて、和歌山で7県目です。