和歌山県すさみ町立「エビとカニの水族館」は珍しいカニなどを小さな水槽に１種ずつ入れて図鑑のように一覧で楽しめる展示「図鑑水槽」を作ろうと、クラウドファンディングで水槽の費用などへの協力を呼びかけています。

「エビとカニの水族館」は、およそ３０年前にＪＲ紀勢線の無人駅で海洋生物を水槽で展示したことがきっかけで発展し、移設を経て現在は「道の駅すさみ」の敷地内で、体育館だった建物を改装して運営しています。

展示されている生き物は、およそ１５０種類、千匹以上になります。

図鑑水槽は、１３０個の水槽を並べてそれぞれに解説を付ける計画で、飼育員の本多正樹（ほんだ・まさき）さん２５歳は、「紙の図鑑だと写真しかないが、図鑑水槽は知識を入れて、すぐに生きた姿をじっくり観察することができる。通常の展示では見過ごしがちな、甲羅の幅が１センチ未満の生き物にも注目してほしい」と話しています。

図鑑水槽を作るためのクラウドファンディングは、来月（５月）１０日まで受け付けています。