パラコレクションⅠN和歌山 車いす・着物姿でランウェイ

2024年04月22日 18時29分

イベント歴史・文化社会福祉・医療

車いすユーザーによる着物ファッションショー、「パラコレクション」が、きのう(4月21日)和歌山市の和歌山ビッグ愛大ホールで開かれ、普段、車いす生活を送っている男女が、着物や羽織袴姿でランウェイを進みました。

家族や友人と一緒にランウェイに登場(2024年4月21日・和歌山ビッグ愛大ホール)

このイベントは、車いすユーザーにも着物を着ることを諦めず、大切なシーンでみんなと一緒に着物を着て楽しんでもらおうと市民で作るパラコレ和歌山実行委員会が主催したものです。

全国では、2021年に初めて北海道で開かれたあと、これまでに横浜、大阪、愛知で開かれていて、和歌山での開催は5ヶ所目となりました。

和歌山市でのパラコレには、3歳から87歳までの13人が、七五三や入学式、成人式や結婚式など、さまざまな場面で身につける羽織袴や着物姿で登場し、車いすを押してもらって家族らとともにランウェイを進みました。

青木紬さん

青木紬(あおき・つむぎ)さん21歳は「成人式には出席しなかったので、こうして着物を着るのは初めてです。楽しみにしていたので、とてもうれしいです」と話していました。

また、新郎役で登場した片山和樹(かたやま・かずき)さん47歳は、25歳のとき、交通事故で車いす生活になりました。

片山和樹さん(左)

片山さんは、「車いすユーザーにとっては、なかなか着物に触れる機会がないので、とても刺激的でした。初めて羽織袴姿になりましたが、袴の下はワイシャツで着やすく、気軽に身に付けられたので、これからも機会があれば、和装にチャレンジしたい」と話していました。

夫婦で登場した人も・・・

1年かけて仲間とともにパラコレの開催を準備した実行委員長の宇治田いさ子さんは「人生のいろいろな式典に着物を着て参加できることを見てもらえたと思う。障害者も高齢者も健常者も、皆、いつでも、どこでも、着物の着付けを依頼できる和歌山にしていきたい」と語りました。

挨拶する宇治田さん

宇治田さんは、「今後、紀北と紀南の地域でそれぞれパラコレクションを開きたい」と話しています。

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