南海トラフ地震可能性高まらず「しかし備えて」 豊後水道震源の地震受け

2024年04月19日 19時14分

災害・防災社会

おととい(4月17日)、南海トラフ巨大地震の想定震源域内で発生した豊後水道を震源とする地震について、和歌山地方気象台の南海トラフ地震防災官、栗塚潤(くりづか・じゅん)さんは、「マグニチュードが6・6で、大地震発生の可能性について調査する基準に達しなかったので、南海トラフが発生する可能性が急激に高まったとは言えない」という見解を示しました。

栗塚さん(2024年4月19日・和歌山地方気象台で)

また、栗塚さんは、「気象庁は、南海トラフ巨大地震の想定震源域を常時、監視しているが、これまでに異常は確認されていない。『ゆっくりすべり』の現象を含め、もし何かあれば、南海トラフ地震臨時情報が出るので、留意してほしい」と呼びかけました。

さらに、栗塚さんは、「現状でも、南海トラフ地震の発生確率は、今後30年以内に70%から80%と高いので、新しい生活が始まる4月を迎え、引っ越して新たな部屋に住む場合などには、家具の配置に気を付け、寝ている間に倒れてこないよう固定するなど災害への備えをしてほしい」と呼びかけています。

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