湯浅湾沖で赤潮発生 和歌山県内で今年初確認
2024年04月17日 20時40分
きょう(4月17日)、湯浅湾沖で今年(2024年)初めてとなる赤潮の発生が確認され、和歌山県が、監視を続けています。
県資源管理課によりますと、きょう午前11時頃、湯浅湾の沖合い、由良町の海鹿島(あしかじま)の北側で海水が、赤みがかった、だいだい色になっているのをパトロール中の県の漁業取締船が発見し、赤潮の発生を確認しました。
赤潮が発生したのは、湯浅町から由良町にかけての沖合いの海で、およそ2キロメートルにわたり、幅60メートルの帯が、円周状に広がっています。
職員が調べたところ、「ノクチルカ シンチランス」という種類のプランクトンが原因とわかりました。このプランクトンが魚類を死なせることはまれですが、体内にアンモニアを含んでいるため、アンモニアに弱いイカなどには有害なほか、大量に発生すると、魚類の酸欠を引き起こすことがあるということです。いまのところ、漁業被害は確認されていませんが、県資源管理課では、漁業関係者に対し、海水の着色状況に注意するよう呼びかけています。
県内で赤潮が発生するのは、今年になって初めてです。