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熊野古道、肩車で山越え、子の健康願い「湯登神事」

2024年04月14日 11時13分

社会

田辺市本宮町の世界遺産、熊野本宮大社できのう(13日)、父親に肩車された稚児(ちご)の行列が熊野古道を山越えする「湯登(ゆのぼり)神事」が行われました。これは、あす(15日)まで続く、春の例大祭の幕開けを飾る神事で、稚児に神を降ろし、健やかな成長を願う祭りで、今回は、2歳から4歳の8人と、その父親らが参加しました。

温泉で身を清めた稚児らは、額に朱色の口紅で、神の証しである「大」の文字を書き、狩衣姿で神事に臨みました。この神事では、稚児は、足を地に着けないのが習わしとされます。

4歳の長男を肩に担いだ田辺市内の31歳の自営業の男性は、「坂が急で心が折れそうになったが、子の健康を祈りながら乗り越えました。歩き終え、充実感があります」と話していました。

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