『しぶとい警察目指す』 野本和歌山県警本部長・着任会見

2024年04月11日 18時07分

社会

今月(4月)4日付で着任した和歌山県警察本部の野本靖之(のもと・やすゆき)本部長がきょう(4/11)、着任会見を開き、「しぶとい警察を目指す」と抱負を語りました。

記者の質問に答える野本本部長(2024年4月11日)

野本本部長は、東京都出身の55歳で、横浜国立大学工学部を卒業後、1991年に警察庁に入庁し、警察大学校付属警察情報通信学校教授や警察庁高度情報技術解析センター所長などを歴任し、今月4日付で和歌山県警の本部長に就任しました。

きょう午後、県警本部で開かれた記者会見で、野本本部長は、「社会情勢の変化の速さにあわせて警察も変わり続ける必要がある。それに耐えられるだけの組織の体力をつけて足腰を強くし、しぶとい警察を目指していきたい」と抱負を語りました。

野本本部長は、「しぶとい警察」の意図について、「個々の警察官の強さを求めすぎると、個人の負担が大きくなり、長続きしない。そうした状況を作ってはならない。警察は、県民の役に立ち続けなければならない。そのためにも、個々の職員を支え続けられる組織、例えば、何かあれば、周囲が手を差し伸べてフォローができる組織、自然と組織の総力戦が組み立てられる組織を『しぶとい』と表現している」と説明しました。

また、これまでの経歴として、野本本部長は、2002年に日韓共同で開催されたサッカーワールドカップや、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を前にした、サイバーテロ対策に関わってきたことを振り返り、「いずれも無事、大会が開催されたことが誇るべき成果だ」と話しました。

また、和歌山県との関りについては、「35年前の学生時代にバイクで三重県から大阪府へ走り抜けた経験があり、10年前には、白浜町で開催されたサイバーセキュリティのシンポジウムに参加したことはあるが、おいしいものを食べるといった経験をしていないので、これから機会があるごとに、和歌山名物と言われるものをいただいてみたい」と語りました。

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