子どもや高齢者の歩行中の事故防止などを重点目標に掲げた、春の全国交通安全運動のスタートを翌日に控えた、きょう（５日）和歌山県内の各地で一足早く交通安全の街頭啓発が行われました。

ことし(2024年)の重点目標は、子どもや高齢者の歩行中の事故防止や、安全な通行の確保と譲り合いの運転、それに、自転車や電動キックボード運転時のヘルメット着用の徹底と交通ルールの順守の３つで、和歌山県でも、あすから今月（４月）１５日までの１０日間にわたり、県内各地で、交通安全の啓発活動や取り締まりが行われます。

このうち、けさ、和歌山県庁前では和歌山市地区の街頭啓発の出発式が開かれ、岸本周平知事が「県内の去年（2023年）の交通事故件数は減っているが、交通事故の死者数は増えていて、とくに飲酒運転の死亡事故が全国ワースト３()と不名誉な状況だ。私たちも一緒になって、子どもや高齢者の事故防止に頑張っていきたい」とあいさつしました。

続いて、和歌山県警の津田陽三()(つだ・ようぞう)交通部長が野本靖之()(のもと・やすゆき)本部長のメッセージを代読し「去年まで２２年連続で県内の交通事故は減少しているが、先月末現在では、去年の同じ時期より増えている。あすから始まる運動を契機に、県民の交通安全意識の向上に努める」と決意表明しました。

最後に、この春、和歌山市立砂山小学校に入学する新１年生５人が「交通安全のおやくそく」を岸本知事に表明し、岸本知事からは児童に交通安全にまつわる絵本がプレゼントされ、会場は笑顔に包まれました。

きょうは、県内５つの地域に分かれて、アイドルグループのファンファンや、落語家の桂文福(かつら・ぶんぶく)さんなど、和歌山ゆかりのタレントが街頭啓発や交通安全講話を繰り広げました。