警察庁の人事で和歌山県警察本部を離れることになった山﨑洋平（やまざき・ようへい）本部長４８歳がきょう（４月３日）午後、離任の記者会見にのぞみ、おととし８月の着任以来、１年７ヶ月の在任期間を振り返りました。

県警本部で記者会見した山﨑本部長は、「私が着任した頃は、ちょうどコロナの真っただ中で、その後、社会活動が元に戻っていくに連れて、犯罪や交通事故の件数が増えていった。それをいかに食い止めるかに力を入れた」と話しました。

そして、自転車盗への対策や、ロックバンドの「キュウソネコカミ」とコラボした特殊詐欺のキャンペーン、歌手の天童よしみさんに飲酒運転根絶大使を引き受けてもらって県民にアピールしてきたことを強調しました。

また、在任期間中に発生した、岸田首相襲撃事件を振り返り、山﨑本部長は、「事件そのものは、検察庁に送致して公判を待っている状態。一方で、警護体制については、事実関係を確認した警察庁からの指摘を真摯に受け止めて、主催者側との連携の改善などに努め、次の機会にも活かしていってほしい」と述べました。

また、山﨑本部長は、「和歌山の青い海がとても印象的だった。２度目となる和歌山城の桜を見ることができてうれしかった」と話しました。

山﨑本部長は、あす（４月４日）日付で内閣官房内閣参事官に就任します。

一方、和歌山県警察本部の新しい本部長には、警察庁サイバー警察局の野本靖之（のもと・やすゆき）情報技術解析課長５５歳が、あす付けで着任します。