東洋ライスと茨城県つくばみらい市 ”金芽米”活用で包括連携協定
2024年03月15日 22時00分
“金芽米(きんめまい)”を手掛ける和歌山市の東洋ライスは、学校給食や妊産婦への金芽米の提供で市民の健康増進への貢献を目指すとして、きょう(15日)茨城県つくばみらい市と包括連携協定を結びました。
つくばみらい市は、茨城県南部の筑波(つくば)研究学園都市に隣接する稲作地域で、市では地元の農家が栽培した品質の高いコシヒカリをコンテストで選定し、学校給食やふるさと納税の返礼品として活用しています。
今回、東洋ライスと包括連携協定を結ぶことにより、コンテストで高い評価を得た市内産のコシヒカリを、埼玉県坂戸市(さかどし)にあるサイタマ工場で米ぬかに含まれる栄養分を残した金芽米に加工し、それをつくばみらい市内の幼稚園と小・中学校の給食で提供したり、市内在住の妊婦に元気な赤ちゃんを産んでもらおうと、金芽米2キロを提供します。
さらに、ふるさと納税の返礼品にも金芽米に加工した市内産のコシヒカリを加えるほか、金芽米加工の工程で生まれる窒素やリンの豊富な「肌ぬか」を市内の農家に提供し、土壌を活性化することで持続可能な循環型農業も促進します。
きょう午前、つくばみらい市役所で、東洋ライスの雑賀慶二(さいか・けいじ)社長と、つくばみらい市の小田川浩(おだがわ・ひろし)市長が、包括連携協定書にサインしました。
協定締結後、両者は、金芽米を活かした市民の健康増進と持続可能な農業の促進を表明しました。
東洋ライスは、これまでに大阪府田尻町(たじりちょう)や山梨県北杜市(ほくと)などとこのような協定を結んでいますが、関東地方の自治体と結ぶのは初めてです。