【和歌山県議会】南紀白浜空港2500m延伸・知事の覚悟は
2024年03月12日 18時57分
南紀白浜空港の2500メートル延伸を宣言し、新年度(2024年度)の当初予算案に2840万円の調査・分析費用を盛り込んだ和歌山県の岸本周平知事は、きょう(12日)開かれた県議会で「見切り発車はあり得ない。政治家としての強い決意を『宣言』という言葉に込めた」と述べました。
これは、2月定例県議会・予算特別委員会で、自民党県議団の秋月史成(あきづき・ふみなり)委員の一般質問に岸本知事が答弁したものです。
この中で秋月委員は、厳しい財政状況での滑走路延伸の用地取得や盛り土の追加をはじめ、電波障害調査や環境影響調査の必要性、延伸する方向によっては、養殖事業が行われている湾内への工事による濁水の流入など多くの課題を指摘したうえで、岸本知事に滑走路延長への覚悟を尋ねました。
これに対し、岸本知事は「秋月委員が指摘した様々な課題や費用対効果を調査するものだ。調査結果で延伸の可能性が出てくれば、周辺の市町村にも説明を始めるので見切り発車はあり得ないし、環境アセスメントにも数年かかるので、費用もそのつど議会にはかる」と答え、「東南アジアや首都圏の経済力の取り込みによる県経済の発展に滑走路延伸は必要で、地に足が着いたものだ。調査などで可能性が否定された時点でプロジェクトは終了する。政治家としての強い決意として『宣言』という言葉を使った」と主張しました。
このほか、きょうの予算特別委員会では、自民党県議団の玄素彰人(げんそ・あきひと)委員が広域的な幹線林道の着手などについて、自民党県議団の玉木久登(たまき・ひさと)委員がサーキュラーエコノミー型ビジネスモデル創出などについて、公明党県議団の小川浩樹(おがわ・ひろき)委員が地域振興策などについて、県当局の考えをただしました。
和歌山放送では、きょうの県議会のもようを、午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。