和歌山県立博物館 カイロスパブリックビューイング

2024年03月09日 16時34分

イベント社会経済

日本初の民間のロケット発射場、串本町の「スペースポート紀伊」で、きょう(9日)行われる予定だった小型ロケット「カイロス」初号機の打ち上げが延期されることが決まり、和歌山市吹上の和歌山県立博物館で開かれたパブリックビューイングイベント「カイロスパブリックビューイング -みんなで一緒に見守ろう-」に参加した見学客からは発射の延期を残念がる声が上がりました。

これは、和歌山県串本町と那智勝浦町をまたぐ民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられる小型ロケット「カイロス」初号機をパブリックビューイングで見ようと、和歌山市BBS会と和歌山ユネスコ協会の主催で開かれたものです。

会場となった博物館2階学習室には発射の1時間前から参加者が集まり、発射のカウントダウンの時には40人ほどが息を飲んでロケットが映し出されたスクリーンを祈るように見つめていました。

しかしロケットは飛ばず、発射の延期が伝えられると、会場では残念がる声も聞こえましたが「まだ次がある」「待つ楽しみが増えた」といった期待の声も上がりました。

市内から子供と2人で訪れた女性は「パブリックビューイングには初めて来ました。ロケットが飛ばなかったのは残念だったけど、とてもワクワクした。次回も参加したい」と話しました。

和歌山市BBS会の高垣晴夫(たかがき・はるお)会長は「このような場所を借りることができ、大勢の人が集まってくれたことに感謝している。これだけの人が関心を持ってくれて嬉しい。宇宙の未来も明るいと思う」と述べ、また次回も同じ場所でロケットの発射を見守るパブリックビューイングを開き、成功した暁には、博物館の隣にある「岡山の時鐘堂」で宇宙平和を願って鐘をつきたいと話しました。

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