【和歌山県議会】学校給食でのジビエ提供・今年度(2023年度)で廃止に・予算削減や給食の無償化で
2024年03月07日 14時20分
食育と鳥獣害対策などの一環として、和歌山県が県内の学校給食にシカやイノシシの肉「ジビエ」を提供してきた事業が、今年度(2023年度)で廃止されることになりました。
これは、県内の子どもに美味しい県産食材をより深く学んでもらおうと、県と県教育委員会が連携して、小学校の学校給食に、うめやみかん、魚などのほか、ジビエを提供する事業を行ってきました。
しかし、県では新年度(2024年度)の予算編成にあたり、財政のひっ迫を防ぐため既存事業の15%シーリングを行ったことで、事業の継続が難しくなったとして、今年度でジビエの給食提供を廃止することになったものです。
きょう(7日)の2月定例県議会の一般質問で、改新クラブの藤本眞利子(ふじもと・まりこ)議員が「これまで農家などの協力で確保してきたジビエを、関係者に何の相談も無く不用とするのは、全く誠意のかけらも無い」と強く非難しました。
これに対し、岸本周平知事は「給食事業で子どもたちにジビエが定着した一方で、10月には給食費の無償化も始まることから、年に1度のジビエの無償提供は、政策的効果を考えると、そろそろやめてもよいのではないか」と説明し、理解を求めました。
県では、新年度以降、ジビエの食育出前講座や、県内の飲食店や旅館・ホテルなどと連携したジビエのキャンペーン「わかやまジビエフェスタ」は続けるとしています。
このほか、きょうの一般質問では、自民党県議団の鈴木德久(すずき・とくひさ)議員が世界遺産登録20周年を契機とした取組みなどについて、自民党県議団の三栖拓也(みす・たくや)議員が県職員の旅費制度の見直しなどについて、無所属の会の中西徹(なかにし・とおる)議員が地域経済活性化に向けた各種大会の誘致などについて、県当局の考えをただしました。
和歌山放送では、きょうの県議会・一般質問のもようを、午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。