高野山金輪塔など4件が和歌山県指定文化財に
2024年03月04日 18時36分
和歌山県教育委員会は、きょう(4日)高野山にある「金輪塔(きんりんとう)」や、熊野速玉大社所蔵の「彩絵檜扇(さいえひおうぎ)」など4件を、あらたに和歌山県指定文化財にすることを明らかにしました。

これは、先月(2月)20日に開かれた県・文化財保護審議会で県教育委員会に答申されたものです。
このうち、高野山の金輪塔は、中興の祖・明算大徳(めいざんだいとく)が自らの廟所(びょうしょ)として建てた多宝塔で、1834年に再建された県内では数少ない江戸後期の三間多宝塔です。

室町後期の部材を一部使用して江戸前期に再建されたとされる高野山の女人堂は、高野七口のうち不動坂口に位置し、唯一現存する女人堂で、明治5年まで女人禁制だった高野山信仰を伝える貴重な建築物です。


このほか、新宮市の熊野速玉大社が所蔵し、室町時代の天皇や上皇、足利将軍らが奉献したとされる彩絵檜扇や、高野町細川(ほそかわ)地区の八坂(やさか)神社の祭礼「傘鉾祭(かさほこまつり)」で用いられる鬼面(きめん)や傘鉾幕(かさぼこまく)など5点も指定されることになりました。
これで、県指定文化財は590件となります。