「定食で停止良く」 サイン+サンクス運動で発売
2024年03月01日 20時19分
横断歩道を渡る歩行者とドライバー、双方の意識を高めてもらおうと和歌山県と県警察が取り組んでいる「サイン+(プラス)サンクス運動」で、きょう(3月1日)から定食の販売が始まりました。
これは、「定食で停止良く」というダジャレを踏まえて啓発しようと発案した和歌山県が、てんかけラーメンやグリーンソフトを製造販売する株式会社・玉林園に持ちかけて実現したものです。
「サイン+サンクス定食」は、てんかけラーメンのほか、唐揚げとライス、それにグリーンソフトがついて税込800円で、ミニてんかけラーメンと、そのほか同じ内容で税込700円となっています。
定食を購入した先着1000人には、和歌山県のPRキャラクター「きいちゃん」と玉林園のマスコットキャラクター「グリンちゃん」がコラボした啓発用の缶バッジがプレゼントされます。
販売初日のきょう、玉林園が経営する和歌山市出島にあるグリーンコーナー本店では、午前10時からオープニングセレモニーが行われ、和歌山県県民生活課の加藤良隆(かとう・よしたか)課長から玉林園の林孝洋(はやし・たかひろ)常務取締役にサイン+サンクス運動ののぼりと缶バッジが手渡されました。
セレモニーでは、和歌山東警察署の大江澄享(おおえ・きよたか)課長が挨拶し、「玉林園の商品は、広く県民に愛されているので、運動にご協力いただけるのは非常に心強い」と話した上で、和歌山県内の、信号機のない横断歩道での自動車の停止率が2018年の1・4%から去年は31・1%に改善したものの、いまだに全国平均を下回る状況であることに触れ、「今回の取り組みが、停止率の上昇につながれば」と話しました。
セレモニーの後、県県民生活課の加藤課長は、「この取り組みを通して、定食を注文した人がサイン+サンクス運動を行動に移してくれれば」と話しました。
また、株式会社玉林園の林常務取締役は、「日頃、自動車を運転する中で、信号機のない横断歩道で、こちらが停まっても対向車が停まらなかったことがあり、どうにかならないかと思っていた中で声をかけてもらったので、すぐに賛同しました。連休などには、県外からも多くのお客さんが食べに来てくれるので、日本全体にこの取り組みが広がれば」と話しました。
「サイン+サンクス定食」は、きょうから8月31日まで半年間、グリーンコーナー本店のほか、和歌山市にある舟津町の築地橋(つきじばし)店と新生町(しんせいちょう)のイズミヤ和歌山店でも販売されています。