和歌山県有田市・一般会計当初予算案 過去3番目の207億円
2024年02月19日 18時48分
有田市は、きょう(2/19)、総額207億7700万円の新年度・一般会計当初予算案を発表しました。
新たに創設する有和(ゆうわ)中学校の建設や保田(やすだ)保育所の改築などの大型事業が減った一方、移転する市立病院へのアクセス道路となる市道の整備事業などが増えたため、一般会計の総額は、今年度(2023年度)より2・1%減少したものの、過去3番目の予算規模となりました。
主な事業では、医師の体制の問題で、4月から分娩ができなくなる有田市立病院に代わって、旧有田市立糸我保育所跡地に、有田市が補助金を出して建設された民間の産婦人科診療所への運営補助金として、7500万円を支出し、湯浅、広川、有田川の有田郡3町とあわせて1億5千万円をクリニックに補助することで、今後も、1市3町でのお産を可能にします。
また、今年(2024年)4月から和歌山県内で2番目となる市民課の窓口業務を委託するための経費として3467万円、有田市立有和中学校の2年生10人が、有田市と同じように「石油に頼らないまちづくり」を掲げるアラブ首長国連邦の首都・ドバイを訪問し、現地の廃棄物発電所などを見学する交流事業に685万円などとなっています。
このほか、一般会計とは別の企業会計では、新しい有田市立病院を建設する工事の設計業務委託料として、1億6300万円余り、建設工事費の一部として、13億8300万円余りが計上されています。
新しい病院の建設は、来年度から3年かけて行われる予定で、建設費の総額は、およそ84億4千万円と見込まれています。
次の市長選挙に立候補せず、今年(2024年)9月に4期16年で退任することを表明している有田市の望月良男(もちづき・よしお)市長は予算案発表の記者会見で、「私にとっては、最後の当初予算案。私が就任した当初と比べると、予算規模は2倍になった。有田市のまちづくりは、これからも続いていくので、『9月まで全力投球』という思いで、あすから始まる有田市議会にのぞみたい」と話しました。
この新年度予算案は、あす(2月20日)に開会する有田市の2月定例議会に提案されます。