万博関連の情報<発信:和歌山県>

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第139回和歌山放送情懇・有田川町出身で東京大学フェローの谷口維紹さん講演

2024年02月16日 20時51分

イベント社会

和歌山放送の第139回情報懇談会が、きょう(16日)和歌山市のホテル・グランヴィア和歌山で開かれ、有田川町()出身の東京大学名誉教授で、去年(2023年)和歌山県人として50年ぶりに文化勲章を受章した谷口維紹(たにぐち・ただつぐ)さんが講演しました。

きょうの情報懇談会のもよう(2月16日・和歌山市・グランヴィア和歌山)

谷口さんは、1948年・有田川町清水()地区の出身で、県立耐久()高校から東京教育大学理学部を経て、ナポリ大学やチューリッヒ大学大学院を卒業し博士号を取得後、帰国後は癌研究所()の研究員や、大阪大学や東京大学医学部の教授などを歴任し、2022年からは東京大学先端科学技術研究センターフェローを務めています。

講演する谷口維紹さん

谷口さんは「和歌山の山村で生まれ育った一学者の半生」と題して講演し、ノーベル物理学賞を受賞した東京教育大学学長の朝永振一郎()(ともなが・しんいちろう)に憧れて学問の道を志した耐久高校時代や、ナポリ大学やチューリッヒ大学の大学院で厳しく育てられた留学生時代を振り返り、「好奇心を大切にし、自分で何かを生み出すことの重要性を学びました」と語りました。

そして、脊椎動物の遺伝子が次の世代に受け継がれる時に、ごくわずかの変異が偶然に発生することで進化がもたらされることや、ジェンナーやパスツールがワクチンの原理を発見した歴史を紹介した上で「抗体は無数に存在する。基礎研究を地道に続けていくことが、人間の新たな抗体の獲得につながる」と意義を強調しました。

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