和歌山市、新年度予算を発表。防災や給食の無償化などに注力

2024年02月15日 17時20分

政治社会福祉・医療経済

和歌山市は防災対策や小学校の給食を恒常的に無償化するなど発展し続けるまちづくりに取り組むための新年度(2024年度)の当初予算案を発表し今月22日に開会する2月定例市議会に提案します。

当初予算の規模は一般会計が前の年度より29億円余り多い1502億円で、2年連続収入と支出で均衡する予算を組んでいて26年ぶりです。

特別会計や公営企業会計での事業を含めた和歌山市の新年度事業では、

南海トラフ地震など大規模地震や水害などの大規模災害に備えることに力を置いていて、1981年以前の住宅の耐震診断や耐震化補助を充実させるほか、和歌山市北部の梅原地区に広場整備したりするなど高台地域の遊休地を活用し仮設住宅が建設できる用地を確保します。

また、小学校の給食費を県の助成を得て無償化することを決め事業予算を提案します。

このほか工業用水の六十谷浄水場の整備に合わせ、北部の浄水場の建設計画を進めていくことにしています。

産業振興では発展が見込まれるDXやGX関連の企業を誘致したり既存の企業の生産性の向上なども支援していくことにしています。

観光や文化事業では、和歌の浦が万葉集に詠まれて1300年になることから記念事業を行ったり、玉津島神社近くに6月に開館する交流施設を開設していくほか、世界遺産登録20周年を記念して熊野古道の案内板整備などにも取り組みます。

また来年4月の開校を目指し市立和歌山高校の敷地内に夜間中学校を開設する準備を進めます。

和歌山市の尾花正啓市長は、産業の育成や子育て政策などに取り組み住みたくなるまちづくりを進めることで人口の社会増に取り組みたいとしていて新年度予算はそれを反映させたものとしています。

和歌山市の新年度予算案などを審議する和歌山市議会の2月定例会は今月22日に開会することがきょう開かれた議会運営委員会で決まりました。

新年度予算案を発表する尾花市長(和歌山市役所で)

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