和歌山県「パートナーシップ宣誓制度」第1号受領証を交付
2024年02月14日 18時44分
性的少数者のカップルが、婚姻関係にある夫婦と同じように公的なサービスを受けられるようにする「パートナーシップ宣誓制度」を導入した和歌山県は、きょう(14日)和歌山市内に住むカップルに、パートナーであることを認める第1号の受領証を交付しました。
第1号の受領証を交付されたのは、和歌山市の自営業・安西美樹(あんざい・みき)さん57歳と髙瀨和代(たかせ・かずよ)さん53歳で、きょう午前、和歌山県庁の知事室で、岸本周平知事が2人に受領証を手渡しました。
岸本知事は「いろんな形でいろんな価値観をみんなで共有して、ひとりひとりが憲法第13条の幸福追求権に基づいて幸せを求められるようにしたい。2人にはその代表選手として幸せになって欲しい」と祝辞を述べました。
共同生活を始めて17年となる安西さんと髙瀨さんは「和歌山県もとうとう制度をスタートさせて、当事者もこれで生きやすくなるのでは。同時に、私たちのようなパートナーがいることを、どれだけ県民の皆さんに知ってもらえるのかが課題になると思います」と話しています。
安西さんが4年前子宮筋腫で手術をした際、髙瀨さんが病院での手続きなどで苦労し、今後、病気や災害など、万一の事態でもお互いの安全確保や身元確認などに支障が少なくなるよう、宣誓制度への申し込みを決めたということです。
パートナーシップ宣誓制度について、詳しくは、県の青少年・男女共同参画課のウェブサイトに掲載されています。