和歌山県田辺市60代女性 2200万円余り詐欺被害
2024年02月06日 21時50分
SNSの広告を見て株の取り引きを始めた和歌山県田辺市の60歳代の女性が、およそ3ヶ月間に、あわせて2200万円余りをだましとられていたことがわかり、警察が特殊詐欺事件として捜査しています。
田辺警察署によりますと、田辺市に住む60歳代の女性は、去年(2023年)11月8日にスマートフォンで「儲かる株の銘柄を教えてくれる」というSNSの広告を見つけてアクセスし、『森永』と名乗る人物と、そのアシスタントという『井浦』と名乗る人物とメッセージのやりとりを始めました。
そして去年12月、『森永』から金取引の話があり、指示された投資アプリをインストールし、さらに紹介されたカスタマーセンターとやり取りをした後、指定された口座に150万円を振り込んだところ、「利益が出ている」「投資額を増やせば、より多くの利益が見込める」と言われ、その後、5回にわたってあわせて988万円を振り込みました。
今年(2024年)1月になると、『森永』から、取引を終了し出金の手続きをするよう指示されたため、女性が金を引き出そうとすると、『井浦』から「出金するには、保証金を支払わなければならない」などと言われ、女性は、7回にわたって、指定された口座にあわせて1095万円余りを振り込みました。
そして、きのう(2月5日)になって、さらに現金を振り込むよう言われたため、女性が家族に相談し、詐欺の被害に遭っていることに気づきました。
女性は、3ヶ月足らずの間に、あわせて2233万円余りをだまし取られました。
和歌山県内では、去年(2023年)の夏以降、株やFXなどの投資話を持ちかけられて被害に遭う金融商品詐欺が急増していて、今月2日には、白浜町の男性が、投資話でおよそ2400万円をだまし取られたことが発覚したばかりです。
警察は、「『投資をすれば儲かる』『言う通りにすれば必ず儲かる』といった内容の電話やメールには注意し、そうした連絡があった場合には、県警の特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル『ちょっと確認電話』0120・508・878(これは・わなや)に電話をするか、家族や友人に『詐欺ではないか』と相談してほしい」と呼びかけています。