田村薬品工業が協定調印式 橋本市の工場を増設へ
2024年02月06日 19時58分
大阪市に本社のある田村薬品工業が橋本市にある薬の工場を増設することになり、和歌山県と橋本市との3者による協定の調印式が開かれました。
田村薬品工業は、医薬品や健康食品の製造・販売を手がける総合医薬品メーカーで、5年前の2019年、橋本市の工業団地「紀ノ光台」に最新鋭の設備を入れた薬の製造工場を建設しました。そして、この工場で製造している病院向けの便秘薬の受注が2倍に増える見込みとなったことから、今回、工場を増設し、生産体制を強化することにしたものです。
きのう(2月6日)、和歌山県庁の知事室で行われた協定の調印式で、岸本周平(きしもと・しゅうへい)知事と、橋本市の平木哲朗(ひらき・てつろう)市長、それに、田村薬品工業の田村大作(たむら・だいさく)社長が、それぞれ増設に関する協定書にサインしました。
挨拶の中で、岸本知事と平木市長が事業の拡大に期待を示すと、田村社長は、「医薬品の安定供給で、 国や和歌山県に貢献するとともに、地元雇用の増員もはかり、地元に帰ってきてくれる職場づくりにまい進したい。世界に向けた供給を目指す中で、県民の皆さんに、『よかったね』と言ってもらえる企業を目指す」と意気込みを語りました。
橋本市にある田村薬品工業の工場は、29億円あまりをかけて増設され、来年(2024年)4月に操業を開始する予定です。
また、現在、橋本市の工場で働く80人の社員のうち、8割が和歌山県内在住者ということで、田村薬品工業では、増設にあわせて、さらに今後3年間で、正社員11人を地元から雇用することにしています。