紀の川(きのかわ)市で小学校５年生の男の子が殺害された事件の発生からきょうで９年となり、男の子の父親は寒空の下、事件現場の空き地に花を供え静かに手を合わせました。

２０１５年２月５日、当時小学校５年生で１１歳だった森田都史(もりた・とし)君は紀の川(きのかわ)市の自宅近くの空き地で刃物で刺されるなどして殺害されました。

父親で７５歳の悦雄(えつお)さんによりますと都史君を殺害した罪などで服役中の中村桜洲(なかむら・おうしゅう)受刑者３１歳からはいまだに謝罪の言葉がないということで悦雄(えつお)さんは「私たちのことをどう思っているのか。悔しさでいっぱいです」と声を震わせていました。

都史君は生きていれば今は２０歳となっていました。

悦雄さんは、近所で都史君の同級生を見かけると都史君が成長した姿を想像することもあるということで、「今頃一緒にゴルフに行っていたかもしれない」と話していました。