願い込め170㍍大綱引く 熊野、花窟神社で例大祭

2024年02月02日 18時41分

歴史・文化社会

三重県熊野市の花窟(はなのいわや)神社できょう(2月2日)、春の例大祭があり、高さ約およそ45メートルの巨岩から垂らしたおよそ170メートルの大綱を引いて周囲の木々などにかける「お綱かけ神事」が営まれました。

この神事では、大綱を引くと神の恵みを授かるとされていて、大勢の参拝客が参加しました。

7人の氏子が、巨岩の裏山から登って大綱の端を頂上付近に生える木に結び付け、もう一方の端を境内に下ろしました。

地元の人や観光客らが力を合わせて七里御浜(しちりみはま)海岸までいったん引っ張り、松林のご神木などにかけ、くいに縛りました。

神社は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部で、巨岩がご神体となっていて、イザナミノミコトなどを祭っています。

神事は毎年2月と10月の例大祭に行われています。

三重県尾鷲市から旅行で訪れた谷口須美子(たにぐち・すみこ)さん81歳は、「健康を願いながら浜を歩いて綱を引いた。神聖な気持ちになった」と喜んでいました。

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