芝焼きの炎、幻想的に、串本町潮岬
2024年01月28日 10時33分
本州最南端の串本町潮岬できのう(27日)、太平洋を望むおよそ10万平方メートルの「望楼の芝」を焼く、火祭りが行われました。
夕闇が迫る中、地元の県立串本古座高校の弓道部員が、点火用の火矢を芝生広場に放つと、炎がゆらゆらと上がり、広大な芝生が炎に包まれました。みなべ町から夫婦で訪れた48歳の会社員の男性は「幻想的で壮大な光景に驚いた。妻も感動していた。来年も見たい」と話していました。
これは、古い芝生を焼いて害虫を駆除し、新芽の生育を促す手入れを地元の観光協会が「本州最南端の火祭り」としてイベント化したもので、会場では、点火を前に、地元の物産販売や踊りが披露され、名産のトビウオを使った「しょらさん鍋」と呼ばれるつみれ汁800人分も振る舞われました。