積雪の高野山で托鉢寒行 僧侶ら100人家々回る

2024年01月27日 15時48分

歴史・文化福祉・医療

高野町の高野山できのう(26日)、金剛峯寺が主催する「報恩托鉢(たくはつ)寒行」が行われ、僧侶らが浄財を求めて一面雪景色の町内を回りました。

弘法大師が取り組んだ社会福祉の思いを受け継いで50年以上続いている真冬の恒例行事です。

「報恩托鉢(たくはつ)寒行」には、金剛峯寺役職員の僧侶の他、僧侶養成機関の青年修行僧、高野山高校宗教科の生徒らおよそ100人が参加。

境内での開会式で今川泰伸(いまがわ・たいしん)宗務総長から激励を受けた後、網代笠(あじろがさ)に黒い法衣姿の僧侶らは9班に分かれ、粉雪の舞う町中へ出発しました。

各玄関先で錫杖(しゃくじょう)を振りながら般若心経を唱え、無病息災を祈願し、浄財を受け取ると一礼、代わりにお守り札を渡しました。

午前中におよそ千軒から集まった浄財およそ114万円は、能登半島地震の被災者支援などに使われるということです。

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