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耐久と田辺がアベック出場 春のセンバツ甲子園

2024年01月26日 19時20分

スポーツ社会

第96回選抜高校野球大会の選考委員会がきょう(26日)大阪市で開かれ、和歌山からは、学校創立172年、野球部創設119年となる県立耐久高校が、初めての甲子園出場を決めました。また、21世紀枠で県立田辺高校も選ばれ、 76年ぶり3度目の選抜大会出場を決めました。和歌山から2校が選ばれるのは2年ぶりで、一般枠と21世紀枠のアベック出場は、第86回大会の智辯和歌山と海南以来、10年ぶり3回目です。

一般枠で選ばれた耐久は、去年秋の近畿大会県予選で優勝し、近畿大会でもベスト4の好成績を残し、初の甲子園出場が有力視されていました。

きょう(26日)午後3時過ぎから戸川(とがわ)しをり校長らが校長室に集まり、インターネットでの選考結果発表を見守りました。そして、午後4時、耐久の出場が発表されると、拍手が沸き上がりました。

インターネット中継を見る戸川校長(県立耐久高校・校長室で)

この後、グランドで吉報を待つ選手らに戸川校長から出場の決定が伝えられ、選手たちは監督を胴上げするなどして喜びを現していました。

赤山侑斗(あかやま・ゆうと)キャプテンは、「選ばれた限りは、しっかりやらなければいけないという責任感が大きくなりました」と選抜出場が決まった心境を語りました。そして、「基礎の部分をしっかりと鍛え、甲子園というレベルの高いところで対応できる身体づくりをして、校名にもあるように耐えて耐えて自分ららしく泥臭い野球ができたら」と甲子園に向けた課題や抱負を語りました。さらに、和歌山から田辺高校も21世紀枠で選ばれたことについては「甲子園という大きな舞台でともに勝ち上がって試合ができたらな」と話していました。

また、エースの冷水孝輔(しみず・こうすけ)選手は、「自分ができるベストのピッチングをしたいと思います。全国の強い高校と当たるので、今までのピンチングをもっと強化していくように毎日の投げ込みやトレーニングをもっと高めていきたい」と話していました。

伊原正善(いはら・まさよし)監督は、「近畿大会でできたようなゲームをめざして、そこに冬の練習で力をつけてグレードアップした野球ができたらと思います。すべてが初めてですので、目の前の一戦一戦を精いっぱいやりたいと思います」と甲子園に向けての抱負を語りました。

一方、21世紀枠で選ばれた田辺は、部員が18人という少数ながら、去年秋の県大会で市立和歌山と智弁和歌山をくだして準優勝し、52年ぶりの近畿大会出場を果たしたほか、監督がスクールカウンセラーと連携し、運動障害のイップスの克服をサポートするなど、部員へのきめ細かいフォローを続けてきたことなどが評価され、21世紀枠の候補となっていました。

西嶋淳(にしじま・あつし)校長らがインターネットで選考発表の中継を見守り、午後3時半過ぎ、西嶋校長が田辺市学園にあるグラウンドで練習中の選手たちに、甲子園への吉報を伝えました。

21世紀枠で甲子園出場が決まった田辺高校野球部の部員(県立田辺高校グラウンドで)

西嶋校長は「ずっと心待ちにしていた知らせが来て嬉しい。保護者の皆さんや、応援してくれた地域の皆さんに対する感謝の気持ちを絶対に忘れずに、甲子園で校歌を歌いましょう」と激励しました。

また、田中格(たなか・かく)監督は、「素晴らしいチームが選出されている中で選ばれて光栄、感無量です。選手たちとは、甲子園で勝ちたいと言ってたので、それに向けて調整したい」と話し、山本結翔(やまもと・ゆいと)主将は「選ばれて、嬉しさが込み上げてきました。76年ぶりに出場するからには、自分たちの粘り強い野球で、先輩たちを超えて行きたい」と抱負を述べました。

第96回選抜高校野球大会は、兵庫県西宮市の甲子園球場を舞台にきょう(26日)の選考委員会で選ばれた32校が出場して3月18日から13日間の日程で開催されます。組み合わせ抽選会は、3月8日に行われます。

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