和歌山県紀の川市・特殊詐欺被害未然防止のコンビニ店長に感謝状
2024年01月19日 20時48分
先月末(2023年12月)和歌山県紀の川市打田(うちた)のコンビニエンスストアで、60代の男性客が特殊詐欺被害に遭いそうになっていたのに気付き、説得して電子マネーの購入を断念させ、被害を未然に防いだとして、岩出警察署は、きょう(19日)店長に感謝状を贈呈しました。
感謝状が贈られたのは「セブンイレブン紀の川打田店」の檜木剛(ひのき・たけし)店長69歳です。
岩出警察署によりますと、暮れも押し迫った先月27日、セブンイレブン紀の川打田店に60代の男性客が訪れ、携帯電話で通話をしながら3万円分の電子マネーカードを2回にわたって購入しようとしていたのを檜木店長が気づき、理由を尋ねたところ、男性は「パソコン画面が乗っ取られ、その復旧費用に電子マネーカードが必要だ」と答えたため特殊詐欺を疑い、すぐに電話を切るよう説得し、電子マネーカードの購入を断念させ、県警の特殊詐欺被害相談専用の「ちょっと確認電話」に通報するよう呼びかけ、男性を特殊詐欺被害から救ったものです。
檜木店長は「多額の電子マネーカードを買おうとした時点でおかしいと気づきました。当然のことをしたまでです」と話しています。
岩出警察署の岡田謙吾(おかだ・けんご)署長は「店舗は特殊詐欺の最後の防衛ラインで、意識の高い店長の行動に大変感謝している。多くの人に特殊詐欺の知識を身につけてもらい、被害に遭いそうな人を助けて欲しいと思う。今回のように、県警のちょっと確認電話が被害防止に役立つケースが増えているので、こちらも多くの人に知って欲しい」と話しています。
和歌山県警のちょっと確認電話の番号は、通話料無料のフリーダイヤル0120・508・878番(これは・わなや)です。