節分前に「鬼面札」作り 和歌山県・熊野那智大社で
2024年01月19日 20時47分
和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で来月(2月)3日の節分を前に、赤鬼と青鬼を円形のしめ縄の中に封じ込めた絵柄の「鬼面札(きめんふだ)」作りがピークを迎えています。
神職が那智の滝の水ですった墨を版木に付け、縦35センチ、横45センチの画仙紙を載せて一枚一枚丁寧に刷り、巫女(みこ)が朱印を押して仕上げました。
原画は1969年に当時の宮司が描いたもので、珍しい絵柄が人気となり、毎年、年末から予約が入るということです。1枚800円で、およそ2千枚を刷ることになっています。
鬼面札を刷った神職の吉田遥紀(よしだ・はるき)さん31歳は、「災厄をはらうお札。能登半島地震で被災された方が、一日も早く穏やかな日常に戻れるようにと祈った」と話しました。
熊野那智大社に隣接する那智山青岸渡寺(せいがんとじ)では、豆まき用の「祝升(いわいます)」作りが行われています。
スギとヒノキの木材が使われていて、内側に「七難即滅七福即生」と書かれています。また、「那智山」の焼き印が押されていて、およそ千個用意することにしています。