和歌山県の岸本知事「南紀白浜空港滑走路の2500m延長を一日も早く」と指示

2024年01月18日 11時12分

交通政治

和歌山県の岸本周平知事は、現在2000メートルある南紀白浜空港の滑走路について、中型航空機の離着陸を可能にし、国際チャーター便の更なる誘致促進や、国内便需要の呼び込みを強化したいとして「一日も早く2500メートル延長を実現することを宣言する」と述べ、関係部局に実現のための調査を指示しました。

知事査定の席で空港滑走路延長を宣言する岸本知事(1月18日・和歌山県庁・知事室)

これは、きょうから始まった新年度(2024年度)事業の知事査定の席で、県土整備部・港湾空港振興課が提案した南紀白浜空港の利用促進事業案を受け、岸本知事が県土整備部の福本仁志(ふくもと・ひとし)()部長に指示したものです。

岸本知事は「現在の2000メートル滑走路では、165人乗りの航空機が限界で、去年夏(2023年)のベトナムチャーター便も180人乗りの飛行機に140人しか搭乗できなかった。これまでの投資額に対して、現在の羽田からの国内線定期運用だけでは、全く元が取れていない。滑走路延長で中型機が対応出来れば260人乗りまで定員を増やせるし、ほかの国内空港からの呼び込みも可能になる」と述べ、滑走路の2500メートル化の一日も早い実現を福本部長に指示しました。

県土整備部では、新年度事業で、南紀白浜空港利用促進事業の一環として、滑走路の2500m延長を想定した、需要や搭乗者数などの見通しの調査を行うとしておよそ106万円を計上していますが、岸本知事の指示を受け、この事業とは別に、建設が可能かどうかといった調査の予算計上も行うことになります。

空港の滑走路延長には、環境影響調査や、地元との合意形成、国との調整、設備の増強など、様々な手続きや調整が今後必要となり、県土整備部では「重要な政策なので、早急かつ慎重に取りかかりたい」と話しています。

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