金融商品詐欺、増加傾向 特殊詐欺緊急警報発令
2024年01月16日 19時31分
去年(2023年)の夏以降、株やFXなどの投資話を持ちかけられて被害に遭う金融商品詐欺が急増していて、和歌山県警察本部は、特殊詐欺緊急警報を出して、被害に遭わないよう注意を呼びかけています。
県警・生活安全企画課によりますと、和歌山県内では、去年8月以降、SNSやインターネット上で有名な投資家が登場する投資サイトや、有名投資家が投資について教えてくれるというオープンチャットのほか、SNSで知り合った人物から「必ず儲かる」などと持ちかけられたことをきっかけに、投資額を増やしていき、最終的にだまし取られる特殊詐欺被害が相次いで発生し、去年は5ヶ月間で7件、3587万円の被害が確認されています。
今年は、まだ2週間余りしかたっていませんが、きのう1月15日現在で被害件数5件、被害額は5861万円となっています。これは、詐欺に遭っていることに気づいて警察に届け出たのが今年になってからだったためで、被害者の多くは、去年から投資を重ねてきています。
被害者の年代は、30代から70代まで幅広く、県警は、「誰でも被害に遭う可能性があるので、SNSを利用した投資話は、詐欺を疑ってほしい。また、大きなお金を動かす前に、自分1人で判断せず、家族や友人に『詐欺ではないか』と相談してほしい」と呼びかけています。
県警では、特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル『ちょっと確認電話』0120・508(これは)・878(わなや)を開設して相談に応じています。