太地町の特別養護老人ホームでノロ集団感染発生

2024年01月12日 17時12分

社会福祉・医療

太地町の特別養護老人ホームで、今月(1月)3日からきのう11日にかけて、入居者と職員あわせて22人が下痢やおう吐の症状を訴え、新宮保健所が調べた結果、ノロウイルスの集団感染とわかりました。

和歌山県・健康推進課によりますと、ノロウイルス集団感染が起きたのは、太地町太地の特別養護老人ホーム「南紀園」で、今月8日に「複数の入居者と職員が下痢やおう吐の症状を呈している」と新宮保健所に連絡があり、調査した結果、今月3日から11日にかけて、80歳以上の入居者14人と職員8人の、あわせて22人が症状を訴えていることがわかりました。

県環境衛生研究センターで症状のある人の便を検査したところ、ノロウイルスが検出され、新宮保健所は、ノロウイルスの集団感染と判断し、施設内の消毒と二次感染予防を指導しました。

感染した22人のうち、1人は入院して手当てを受けていますが、他の人も含めて全員快方に向かっているということです。

今年(2024年)県内で発生したノロウイルスの集団感染は、これが初めてです。

県・健康推進課は、ノロウイルスについて、「1年を通じて発生し、ほとんどが経口感染。感染者の便やおう吐物などが感染源で、これらに汚染された物や食品類に触れたり食べたりすることで感染する」とした上で、対策として、「石けんを十分に泡立てて、丁寧に手や指を洗うことや、次亜塩素酸ナトリウムによる家具や食器などの消毒、食品の十分な加熱を行うことで、感染を予防してほしい」と呼びかけています。

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