泉北高速鉄道が南海電鉄に吸収合併へ

2023年12月21日 18時22分

交通

南海電鉄は、現在、完全子会社としている大阪の泉北高速鉄道を、2025年度に吸収合併することで両社が基本合意したと、きのう(20日)公表しました。

南海電鉄との吸収合併に合意した泉北高速鉄道の車両

泉北高速鉄道は、大阪府堺市北区の南海高野線・中百舌鳥(なかもず)()駅から、和泉市()の和泉中央駅までの14・3キロを結び、泉北ニュータウンの各地から高野線のなんば駅まで直通運転を行っているほか、大阪府内で物流ターミナルの運営も行っています。

南海電鉄は、2014年に泉北高速鉄道の株式を旧・大阪府都市開発株式会社から譲り受けてグループ会社としたあと、2022年にすべての株式を取得して完全子会社にしましたが、沿線の人口減少や新型コロナ禍などの影響で鉄道事業の需要が減少したほか、人手不足も深刻化するなど厳しい経営環境となり、両社が経営統合し、業務の存続と効率化を図ることで基本合意しました。

南海電鉄と泉北高速鉄道では、今後、2025年度早期の経営統合に向けて、初乗り運賃の二度払いの解消や、通勤・通学用定期券の値下げなどを含めて検討を進める方針です。

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