和歌山県有田市・望月市長、次期選挙に不出馬表明
2023年12月12日 20時35分
和歌山県・有田市の望月良男(もちづき・よしお)市長はきょう(12月12日)、次の選挙に出馬せず、今期限りで市長を退任する考えを明らかにしました。
これは、きょう開かれた有田市議会の12月定例会で議員の一般質問に答えて表明した後、記者会見して明らかにしたものです。
望月市長は、和歌山県立箕島高校卒業で、有田市消防本部職員を経て、有田市議を2期5年務めた後、2008年、有田市長選に初当選し、4期連続で務めてきました。
次の選挙に出馬しない理由について、望月市長は、「初当選以来、市長への権限集中など、多選の弊害を排したいと考え、市長職は10年前後と決めていた。こうした中、大きな懸案だった宥和中学校の統合が完成し、廃校となる中学校の跡地の活用もメドがたった」と語りました。
また、望月市長は、「4期目の選挙に出馬する際も、支援者に不出馬を相談したが、まだ終わり切っていないだろうと説得されて出馬した経緯があり、今回は、市長選挙への出馬を模索する人がいた中で、夏頃から支援者の皆さんに相談し、納得してもらえた」と不出馬を決めた経緯を説明しました。
今後について、望月市長は、「まだ来年9月まで任期はあるので、ENEOS和歌山の跡地で新たな事業を起こしてもらえるよう働きかけ、9月までに道筋をつけられれば」と話し、来年9月以降の身の振り方については、「白紙の状態」と話しました。
有田市長の任期は、来年(2024年)9月16日で、次の市長選挙には、先月16日に新人で元・有田市議会議員の上野山喜久(うえのやま・よしひさ)氏62歳が無所属で立候補することを表明しています。