万博関連の情報<発信:和歌山県>

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盲目のピアニスト・菅田利佳さんが母校・星林高で演奏と講演

2023年12月09日 16時40分

イベント教育社会

和歌山県出身の盲目のピアニスト・菅田利佳()(すがた・りか)さんが、きょう(9日)和歌山市で母校・県立星林()(せいりん)高校の生徒らのために演奏と講演を行いました。

きょうの演奏・講演会のもよう(12月9日・和歌山市・和歌山県立図書館)

菅田利佳さんは小学校入学前に、目の難病「網膜色素変性症()」にかかり、目が見えなくなりました。しかし、5歳から点字楽譜で腕を磨いた特技のピアノで数々の賞を受賞するとともに、学業にも励み、星林高校・国際交流科から東京大学教育学部へ推薦入学し、ことし(2023年)3月の卒業式では総代を務め、現在は外資系の金融機関に勤務しています。

和歌山放送では、毎年クリスマスに放送している目の不自由な人への募金を呼びかける特別番組「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」に何度も出演し、メッセージや演奏を披露しています。

ピアノ演奏を披露する菅田利佳さん

きょうは、星林高校の後輩や卒業生に夢や希望を持ち続ける大切さを伝えようと、同窓会が県教育委員会などの協力で菅田さんの講演と演奏を企画したもので、現役生およそ140人や卒業生らが参加しました。

桜が舞い散る模様のドレス姿で登壇した菅田さんは、モーツアルトの「トルコ行進曲」や、ドビュッシーの「プレリュード」などを優雅に演奏しました。

講演する菅田利佳さん

続いて行われた講演で、菅田さんはピアノの技術向上とともに国際交流の道を志し、フランスへ単身留学した星林高校の思い出や、東京大学で、ユニセフの協力で海外の学生と様々な国際交流を行う「東京大学ユナイト」の代表を務めた経験を振り返り「同級生や周囲の皆さん、音楽が支えになり、学ぶことが出来た私はとても幸せです。障害があっても何か人のために出来る役割があると、自信を得ることが出来ました。自分の可能性に制限を設けずに、あらゆるチャレンジを続けて欲しい」と 呼びかけました。

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