【和歌山県議会】八郎山トンネル不良工事・県が再発防止策示す

2023年12月08日 20時51分

事件・事故交通政治

トンネル上部の内壁を覆うコンクリートの厚さがほぼ全般にわたって不足していた不良工事が発覚し、現在、工事が停止されている、串本町と那智勝浦町を結ぶ県道長井古座線の八郎山()トンネルについて、和歌山県では、外部の専門家を交えた技術検討委員会での指摘を踏まえて、再発防止策を示しました。

これは、きょう(8日)開かれた12月定例県議会で、自民党県議団の秋月史成()(あきづき・ふみなり)議員の一般質問に対し、県の福本仁志(ふくもと・ひとし)()県土整備部長が答弁したものです。

技術検討委員会では、工事を請け負った土木業者が、コンクリートの厚さを隠すため、県への段階確認の要請を少なくしていたことや、県も業者からの要請が少ないことを見過ごしていたことなどが指摘され、トンネルの安全性の担保が危うい状態だったとしています。

福本県土整備部長は「段階確認が不適切だった状態を重く受け止める」と述べたうえで、委員会での指摘を踏まえた再発防止策として「現在工事が行われているほかのトンネルの施工業者や、本庁や振興局のすべての建設部に対して、土木工事共通仕様書に基づく段階確認を適切に行うよう周知・徹底することや、県が行うすべての工事に対し、着手する前の施工業者との打ち合わせで、仕様書に基づいた必要な段階確認を工事打ち合わせ簿に明記して、双方が申し合わせることなどを行う」と述べました。

和歌山放送では、きょうの県議会・一般質問のもようを、このあと午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。

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