和歌山県海南市で初の移動式ペット用火葬車が稼働

2023年12月04日 18時26分

社会経済

和歌山県海南市の浄土宗の寺院が、きょう(4日)市内で初めてとなるペット用火葬車を稼働させ、報道関係者に公開しました。

海南市で初の移動式ペット用火葬車(12月4日・海南市且来・永楽寺)

海南市且来()(あっそ)の愛宕山()永楽寺()(あたごさん・えいらくじ)では、和歌山県の地域課題解決のための補助金を得て移動式のペット用火葬車を導入し、希望の場所まで出向いて、死んだペットの法要と火葬を行う事業を始めたほか、境内の近くの「三昧()(さんまい)」と呼ばれる、ペットの土葬が行われていた場所をペット用集合霊園として整地しました。

火葬車はワンボックスタイプの乗用車に灯油で燃やすペット用の火葬炉を搭載していて、イヌやネコ、ウサギなど、最大で1体40キロほどの動物のなきがらを火葬することが出来ます。

ペット霊園で営まれた鎮魂供養

きょう、ペット用集合霊園となる三昧の土地で、火葬車が披露されるとともに、ペットの霊を慰める法要が営まれました。

永楽寺の僧侶で「花のうてな」の樫尾佳弥代表

この事業を興した、永楽寺の僧侶で「花のうてな」代表の樫尾佳弥()(かしお・かや)さんは「海南市では、これまでペットのなきがらを斎場に持って行かなければ火葬してもらえず、車の運転が出来ない高齢者などが最後のお別れを十分に出来ない状況でした。この事業がペットロスの軽減にもつながりますし、生きることに焦点を合わせて、ペットの来世や飼い主の次の人生への節目を迎える、荘厳なセレモニーとしてお手伝い出来れば」と話しています。

移動式ペット火葬事業は税別1万8千円からのコースとなっているほか、1回税別8千800円でペットロスを癒やす心のカウンセリングも用意されています。

詳しくは海南市の「花のうてな」に問い合わせて下さい。電話番号は080(2133)2256番で、受付時間は午前9時から午後7時までです。

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