耐久・星林両高校のスポーツ部顧問の男性教諭2人が生徒に暴言で処分

2023年12月01日 19時51分

スポーツ事件・事故教育社会

和歌山県教育委員会は、部活動で生徒に暴言を吐くなどした県立高校2校の顧問の男性教諭2人に、信用失墜行為にあたるとして、きのう(11月30日)付けで戒告の懲戒処分を下しました。

このうち、県立耐久高校・男子バスケットボール部顧問を務める52歳の男性教諭は、ことし(2023年)6月から10月にかけて、学業の成績が悪い2年生の複数の部員に対して、体育館でミーティングに使うホワイトボードに成績を貼りだして見られるようにしたほか、「不審者」「アホ」「変質者」などと言って、からかったということです。部員の通報で発覚し、教諭は「成績不振の生徒を叱咤激励するためだった」と行為を認め、顧問を辞任しました。

一方、県立星林高校・硬式野球部の監督を務める47歳の男性教諭は、ことし5月から8月にかけて、練習や練習試合などでミスをした部員に対し「負けたらお前の責任やからな」「お前なんかいらんのじゃ」「ボケ」などと怒鳴りつけたほか、部員に昼食の時間や十分な休息を取らせないなど、強権的な指導をしていたということです。

8月27日、部員全員が練習をボイコットする事態に発展し、10月8日に教諭と校長らが生徒と保護者に謝罪しました。現在、教諭は指導から外れているということです。

県教育委員会は、きょう(12月1日)付けで、県立学校に、生徒の人権や自尊感情を尊重する指導を行うよう呼びかける通知を出しました。

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