元・タカラジェンヌで建設会社の取締役が和歌山県橋本市で高校生に出前授業
2023年11月28日 21時29分
元・宝塚歌劇団・雪組のタカラジェンヌで、現在は、橋本市の建設会社の取締役として土木工事現場で活躍する女性が、きょう(28日)橋本市神野々(このの)の和歌山県立紀北工業高校で出前授業を繰り広げました。
出前授業を行ったのは、橋本市出身で元・宝塚歌劇団・雪組のタカラジェンヌで、実家の山口建設の取締役を務める小西恵子(こにし・けいこ)さんです。
小西さんは、雪組の娘役として全国を公演で飛び回る多忙な日々を送っていましたが、1995年1月17日の阪神・淡路大震災に遭遇し、道路や橋などの復旧に奔走する土木業者や家業のことが気に留まるようになり、世の中に役立つ仕事がしたいと一念発起し、タカラジェンヌをやめて、山口建設に転職することを決断しました。
全く馴染みの無い土木の世界に戸惑いながらも、小西さんは独学で土木・建設に関する資格を取得しようと勉強に励み、その後15の資格を取得して、現在は道路工事などの現場監督を務めるまでに成長しました。
きょう、紀北工業高校システム化学科の2年生およそ40人を前に講義した小西さんは「資格を取ることで、何も無かった自分の特色が多彩になったほか、現場の作業員の信頼も得ることが出来ました。みなさんも、部活やボランティアなど、自分が今していることをしっかり取り組んで、それぞれの特色を豊かにすることで、自分の将来や居場所がより明確になると思います」と呼びかけました。
この出前授業は、一般財団法人・消防試験研究センター和歌山県支部が企画し、紀北工業高校の協力で行われました。