「42 Tokyo」と和歌山県がIT人材育成と確保で連携協定
2023年11月27日 18時27分
フランスが発祥のITエンジニアの養成機関を運営する「42 Tokyo(フォーティートゥー・トーキョー)」と和歌山県は、きょう(27日)IT人材の育成や確保で協力する連携協定を結びました。42 Tokyoが日本の地方自治体とこのような協定を結ぶのは、和歌山県が初めてとなります。
42 Tokyoは、フランスを拠点に世界31カ国で52のキャンパスを展開するITエンジニア養成機関「42」の東京校を運営する一般社団法人です。
東京校を始め、42は18歳以上であれば年齢・性別などを問わず誰でも入試を受ける資格があり、年に3回行われるプログラミングに関する4週間にわたるテストで合格すると、基礎的な知識や応用理論まで9つのグレードで課題に取り組みながら学べ、修了後の就職や起業を目指す独自の教育機関です。
海外では、複数の自動車メーカーと42の生徒が自動車関連のソフト・ハードの開発に取り組むなど、人材の育成や供給で実績を上げています。
協定では、県内の高校などで42 Tokyoのノウハウを活かした最先端のプログラミング教育を提供したり、42 Tokyoの学生への県内企業の認知度アップなどで協力するとしています。
きょう、県庁の知事室を訪れた42 Tokyoの佐藤大吾(さとう・だいご)副理事長兼事務局長は「日本や海外でエンジニア不足が深刻な中、東京以外に和歌山でもIT分野を目指す人に42を知ってもらうことが、国にとって有益になる」とあいさつしました。
岸本知事は「DXを進めている反面、IT人材は大変不足している。42の最先端の知見で刺激を与えてもらうと共に、42 Tokyo出身者と県内企業とのマッチングを促進できれば」と期待を示しました。
42 Tokyoでは、まずは、県内の高校教員などに学校の説明を行うなど、進路のひとつとして提示することにしています。