4年ぶりに「八咫の火祭り」田辺市・熊野本宮大社

2023年11月26日 18時48分

社会

田辺市の世界遺産、熊野本宮大社やその周辺できょう(26日)、4年ぶりに「八咫(やた)の火祭り」が開催され、竹灯籠(たけとうろう)を手にした平安装束の女性や山伏らの行列が練り歩き、大勢の観光客を楽しませました。

これは、熊野の山道で迷った神武(じんむ)天皇を3本足の八咫烏が道案内をした言い伝えから、人々を幸福に導くとの願いを込めて、1999年の南紀熊野体験博を契機に始まりました。そして、毎年この時期に開催されてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大などで、3年連続で中止を余儀なくされました。

第22回の今回は、4年ぶりの開催で、熊野本宮大社前の神事で採火された「導きの火」をみこしのろうそくに移して、一般公募の平安衣装の女性らとともに出発し、時代行列が、神が舞い降りたと伝わる旧社地の大斎原(おおゆおはら)までのおよそ1キロを歩きました。

橋本市から初めて参加した40代の女性は「竹灯籠の火が印象に残った。厳かな雰囲気を味わえて楽しかった」と話しました。

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