万博関連の情報<発信:和歌山県>

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和歌山市・紀の川の六十谷水管橋に漏水防止ジョイントカバー設置

2023年11月21日 11時45分

政治災害・防災社会

和歌山市内の上水道を管理する和歌山市企業局は、おととし(2021年)10月の六十谷()(むそた)水管橋の崩落事故を受け、民間企業と共同で漏水防止のジョイントカバーを開発し、きょう(21日)水管に試験的に取り付ける工事を行いました。

ジョイントカバー設置工事のもよう(11月21日・和歌山市・六十谷水管橋)

このジョイントカバーは、和歌山市と大成機工()、それに日本()ニューロンが共同開発したステンレスを蛇腹に加工したもので、水管のジョイント部分にはめ込みます。

カバーの上半分の部分

カバーは、従来のものよりも伸縮性に優れ、地震などの強い力が加わった際にも、振動を吸収して水管の断裂や漏水を防ぐことが出来るということです。

水管のジョイント部分への取り付け

けさ、六十谷水管橋の2本の水管のうち、左岸側の1本のジョイント部分1カ所にカバーが設置されました。

和歌山市企業局・水道施設班の宮之原班長

和歌山市企業局・水道施設班の宮之原和俊(みやのはら・かずとし)()班長は「大変感慨深い。このカバーが水道事業の一助になればと期待している」と話しています。

和歌山市では、年明け(2024年)から1年間、実証実験という形でジョイントカバーの効果や腐食の度合いなどを検証し、その結果を踏まえて水管橋全体に設置したい考えです。

企業局によりますと、きょうの設置工事を前に水道関連の展示会にジョイントカバーを出品したところ、複数の水道事業者から問い合わせが来たということで、外部への販売も視野に入れています。

六十谷水管橋の崩落事故では、和歌山市の紀の川北部地域のおよそ6万世帯で、1週間にわたって断水する事態となり、全国の自治体で水道施設の老朽化や耐震性が見直されるきっかけとなりました。

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