本州南端で新酒初搾り 新宮、正月向け

2023年11月20日 18時31分

経済

本州最南端の酒蔵とされる新宮市の尾崎酒造で、正月向けの新酒の初搾りがきょう(20日)、行われました。

尾崎酒造では先月下旬から新米と井戸からくみ上げた熊野川の伏流水を使って仕込みを始め、杜氏(とうじ)らが長い棒でタンク内のもろみを丹精込めてかき混ぜ発酵させてきました。

搾り器から流れ出る日本酒を試飲した杜氏(とうじ)は、「暑い日が続き温度管理に苦労した。さっぱりした味わいの酒に仕上がってほっとした」と笑顔で話しました。

尾崎酒造によりますと、紀伊(きい)半島の南側にある新宮市は、酒の発酵に適さない温暖な気候ですが、熊野川の冷たい水と北風によって酒造りができるということです。

新酒は「太平洋しぼりたて生原酒」の銘柄で正月用に来月中旬から3000本限定で販売されます。

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