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那智勝浦町で全国棚田サミット

2023年11月19日 11時45分

社会

棚田の景色や農村文化を次の世代に引き継ぐことを目指す「全国棚田サミット」が、きのう(18日)から、那智勝浦町で開かれています。サミットには、全国の自治体や団体などから500人ほどが参加し、担い手となる移住者の受け入れ策などについて意見を交わしました。

棚田は、見た目が美しいだけでなく、山から流れ出す水を蓄えるダムのような役割も果たしています。しかし、担い手が減ったことなどから荒れてきていて、どう守るかが課題になっています。

島根県中山間地域研究センターの有田昭一郎(ありた・しょういちろう)研究企画監は基調講演で「移住者を増やすには、子育てしやすい環境が必要だ」と述べ、住宅支援や、役場に専門的な人材を配置することが重要だと訴えました。災害をテーマにした分科会では、地元、和歌山大学の中島敦司(なかしま・あつし)教授が「棚田は土砂崩れの勢いを弱め、被害を軽減する力がある」と防災上の役割を説明しました。

サミットは2日間の日程で、最終日のきょう(19日)は、参加者が、那智勝浦町内の棚田を見学します。来年(2024年)は、長野県上田市で開催されます。

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