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和歌山県住みます芸人「わんだーらんど」耕作放棄地で栽培したみかんのラスク「わんだーラスク」開発

2023年11月16日 16時17分

社会経済

和歌山県出身で吉本興業所属の「和歌山県住みます芸人」わんだーらんどが、県内の耕作放棄地で栽培されたみかんを原料にしたオリジナルのラスク「わんだーラスク」を開発し、きょう(16日)和歌山市で記者発表を行いました。

わんだーラスクをPRするわんだーらんどのまことフィッシングさん(左)たにさかさん(中央左)ロカリストの稲田社長(中央右)(11月16日・和歌山市・紀陽研修センタービル)

これは、わんだーらんどのツッコミ担当・たにさかさんと、ボケ担当のまことフィッシングさんが、日高川町()の地域おこし協力隊、それに、紀陽銀行の出資で設立された地域商社「ロカリスト」と連携し、耕作放棄地で栽培されたミカンを原料にした加工品の開発や、新規就農者の育成などを手掛ける六次産業化プロジェクトの一環として行われたものです。

完成した「わんだーラスク」

わんだーラスクは、ラスク用のバケットにチョコレートをコーティングし、わんだーらんどが栽培した甘夏()のピールがトッピングされた甘酸っぱい香りと香ばしい味わいで、ミルクチョコとホワイトチョコの2種類があります。加工は、岩出市の障害者就労支援施設「ナチュラルベーカリーharu()」で行われています。

きょう午後、和歌山市で記者会見した、たにさかさんと、まことフィッシングさんは「紀陽銀行に勤める同級生がロカリストと引き合わせてくれて実現しました。出荷には厳しい規格外の果実を加工しました。小麦粉の高騰で挫折しかけた時もありましたが、ラスク加工に()けたharuの協力も得られてやっと商品化にこぎ着けました。これで、規格外の果実も活用でき、ひいては耕作放棄地対策にもつながります」と語り、お土産やプレゼントでの活用を呼びかけました。

ロカリストの稲田貴一()(いなだ・よしかず)社長は「わんだーらんどの2人が耕作放棄地で甘夏や八朔()を栽培していることを知りました。この取り組みをきっかけに、人口減少や少子高齢化のよる耕作放棄地問題や、空き家対策といった、和歌山県の課題を多くの人々に知ってもらえたら」と話しています。

わんだーラスクは、あす(17日)から大阪市の南海なんば駅2階中央改札の外にあるロカリストの直営店で販売され、将来的には、県内での販路拡大も目指しています。価格はミルクチョコ・ホワイトチョコの2枚入りで、1袋税込み270円です。

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