和歌山県新人演奏会 15人演奏 奨励賞4人受賞
2023年11月13日 21時32分
新人音楽家の登竜門「和歌山県新人演奏会」がきのう(11月12日)、和歌山市の県民文化会館・大ホールで開かれ、ピアノや管弦楽器、声楽などで15人が演奏を披露し、このうち4人が奨励賞に選ばれました。
和歌山県新人演奏会は、和歌山県から世界へ羽ばたく演奏家の誕生を願い、クラシックを学ぶ優秀な若者を県民に紹介し、県内の音楽文化の振興と向上をはかろうと、和歌山県と県文化振興財団が、1973年から毎年、開いているもので、今年で51回目を迎えました。
出演者は、20歳から35歳までの和歌山県内出身か在住の音楽に関わる人たちで、8月のオーディションで選ばれた15人が、きのうの演奏会にのぞみました。
演奏会では、出演者が、ピアノやヴァイオリン、クラリネットやフルートの演奏のほか、声楽で歌を披露しました。
演奏後、出演者全員に賞状と記念の盾が贈られたほか、優秀演奏者表彰として、ヒナステラの「ピアノソナタ第1番」を演奏した和歌山市出身で、大阪教育大学3年の堤瑞(つつみ・みずき)さん、
ピアノでショパンの「スケルツォ第4番」を演奏した、和歌山市出身で、ドイツのマンハイム音楽大学の修士課程を修了した岩橋杏奈(いわはし・あんな)さん、
シュトラウスの「最後の葉による8つの歌曲」からソプラノの歌を披露した田辺市出身で、愛知県立芸術大学4年の谷口奈々恵(たにぐち・ななえ)さん、
それに、フルートでユーの「ファンタジー」を演奏した紀の川市出身で、和歌山大学教育学部3年の丸山真衣(まるやま・まい)さんの4人が、奨励賞に選ばれました。
表彰式で奨励賞の受賞者を代表して挨拶した堤さんは、「これまで支えてくれた人や、これからお世話になるかもしれない人たちへの感謝を忘れず、自分の音楽を伝えたいと思う一心でこれからも頑張ります」と決意を語りました。
和歌山県新人演奏会は、今年から優秀演奏者表彰の副賞として賞金を贈るなどこれまでの制度の見直しを進めていて、主催者の事務局では、「今年の演奏会には、去年より多い25人のエントリーがありました。これからも、多くの人にエントリーしてもらい、多くの人に観に来てもらえるよう取り組み、演奏会を続けていきたい」と話しています。