大規模災害時の石油供給などで和石と和歌山放送が協定
2023年11月10日 20時31分
和歌山市の石油販売業・株式会社和石(わせき)と和歌山放送は、きょう(10日)大規模災害などで停電した時でもラジオ放送を継続できるよう、非常用発電機などに石油燃料を優先的に供給するための災害協定を結びました。
これは、将来高い確率で発生すると懸念される南海トラフ巨大地震をはじめ、近年頻発する台風や豪雨などの自然災害に備えようと、大規模災害時に和石から和歌山放送へ優先的に軽油を供給してもらうことで、災害時でも放送を継続できるようにするものです。
きょう午後、和歌山市湊本町の和歌山放送本社で協定の締結式が開かれ、和石の大岩德成(おおいわ・よしなり)社長と和歌山放送の中村栄三社長が協定書にサインしました。
中村社長は「大規模災害時の備えがさらに強化された。現代の“稲むらの火”を目指して、県民の安心と安全、命を守る放送を目指してまい進する」と決意を表明しました。
大岩社長は「災害時には20台のタンクローリーを用意している。今回のラジオ放送の支援をはじめ、医療や物流での支援も行っているので、それぞれの分野で役に立ちたい」と話していました。
和歌山放送では、災害時に必要となる物品の調達手段として、車のガソリンについては、すでに「和歌山県石油商業組合」と、食料・日用品については、「株式会社オークワ」とそれぞれ協定を結んでいます。