指名手配被疑者捜査強化月間 和歌山市で街頭啓発

2023年11月08日 18時21分

事件・事故社会

今月(11月)の「指名手配被疑者捜査強化月間」にあわせて、捜査への協力を呼びかける街頭啓発活動がけさ(11/8)、和歌山市内の3つの駅前で行われました。

このうち、午前7時からJR和歌山駅前で行われた街頭啓発では、和歌山県警・刑事企画課や和歌山東警察署の警察官10人が、県警のマスコットキャラクター「きしゅう君」とともに街頭に立ち、警察庁の「重要指名手配」に指定されている容疑者の顔写真が入ったウェットティッシュを通勤・通学で駅を利用する人たちに手渡しました。

県警によりますと、今年(2023年)9月末現在、殺人や強盗、詐欺や窃盗などの事件で全国に指名手配されている容疑者は、和歌山県警が手配した1人を含むおよそ540人で、このうち、氏名を公開して捜査している、警察庁指定の重要指名手配被疑者は14人となっています。

この14人のうち、去年6月、別府市で大学生をひき逃げで死亡させた容疑がかかっている八田與一(はった・よいち)容疑者27歳は、今年10月、全国で初めて、道路交通法違反の容疑で全国に指名手配されています。

街頭啓発に参加した県警・刑事企画課の大塚恭史(おおつか・やすし)課長補佐は「公開して指名手配されている14人の中に、和歌山県警の関連はないが、指名手配被疑者の発見には、県民の皆さんからの協力が必要。被疑者の写真によく似た人物を見かけたら、わずかなことでもいいので、警察に通報してほしい」と呼びかけました。

指名手配被疑者捜査強化月間に伴う街頭啓発は、今月中に、和歌山県内12の警察署管内すべてで行われます。

ところで、全国に公開手配されている14人のうち、5人が捜査特別報奨金制度の対象となっていて、有力な情報を寄せてくれた人には、警察から300万円を上限とする報奨金が支払われることになっています。また、被害者の会などが懸賞金を用意しているケースもあり、八田容疑者の場合は、警察の懸賞金をあわせて最大800万円となっています。

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