立冬・和歌山城公園で松のこも巻き

2023年11月08日 18時21分

歴史・文化社会

立冬(りっとう)()のきょう(8日)和歌山市の和歌山城公園で、松の木に害虫除けのこもを巻き付ける「こも巻き」の作業が行われました。

ことしも行われた松のこも巻き(11月8日・和歌山城公園)

こも巻きは、冬になると、松の木を食い荒らすマツケムシなどの害虫が冬越しのために枝から地中に下りてくる習性を利用して、幹にこもを巻き付けて害虫を誘導することで食害から守る昔からの知恵で、和歌山城では江戸時代から行われていると伝えられています。

縄でこもをしっかりと巻き付ける作業員

けさ、和歌山城公園内では、造園業者らが手分けして、およそ250本の松の木の幹にわらで編んだこもを手際よく巻き付けていました。

和歌山城を管理する、和歌山市の和歌山城整備企画課・史跡整備班の辻誠()(つじ・まこと)企画員は「市民の皆さんに冬が来たことを知らせる風物誌として定着し、松を害虫から守る大切な取り組みです」と話しています。

こも巻きは、薬剤を使わない害虫駆除法としても知られていて、きょう巻き付けられたこもは、来年(2024年)3月上旬の啓蟄(けいちつ)()の日に外されて焼却処分される予定です。

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