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ワコン株式会社が工場増設で和歌山市・和歌山県と立地協定

2023年11月07日 20時49分

政治経済

物流機器や輸送用保冷剤などを製造開発する、和歌山市のワコン株式会社が、阪和自動車道・和歌山インター近くに工場を増設することになり、きょう(7日)和歌山市と和歌山県との3者で立地協定を締結しました。

協定調印後の記念撮影(左から県の三龍部長・西田社長・尾花市長・11月7日・和歌山市役所市長室)

ワコンが独自に開発した、折りたたみ式で長時間の冷凍・冷蔵輸送が出来るクールボックス「クールワン」や、超薄型の輸送用保冷剤「キプクル」の需要が高まり、これらの生産体制の強化を図ることで、トラックドライバーの不足が予想される、いわゆる「2024年問題」の解消とトラック輸送の効率化につなげようと、和歌山市に新しい工場を増設するものです。

立地協定書への調印

きょう午前、和歌山市役所の市長室に、ワコンの西田耕平(にしだ・こうへい)()社長と、県の三龍正人(さんりょう・まさと)()商工観光労働部長が訪れ、尾花正啓()(おばな・まさひろ)市長と立地協定書にサインしました。

尾花市長は「物流を変える技術の発展と雇用促進の両面で地域経済に大きな効果をもたらす」と歓迎しました。三龍部長は「今後、県と市が様々な面で支援したい」と述べました。

西田社長は「飲食業を中心にクールワンの受注が伸びている。弊社の人気商品を通じて、和歌山の経済と雇用のために一層頑張りたい」と意気込みを語りました。

輸送用保冷剤「キプクル」を手に取る尾花市長(手前)

西田社長によりますと、新しい工場では、このほか、より断熱性の高い「真空パネル」の開発強化も視野に入れているということで「輸送資材としてだけでなく、住宅建材としての活用も期待できる製品なので、既存製品の強化とともに力を入れたい」と展望を語っています。

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