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新宮・新翔の再編整備構想案 和歌山県教委に提出

2023年11月07日 20時50分

教育

少子化による生徒数の減少に対応するため、和歌山県教育委員会が去年(2022年)策定した県立高校の再編整備を含む指針を受け、統合再編を検討している新宮市の県立新宮高校と県立新翔(しんしょう)()高校の校長が、きょう(7日)県教育委員会の宮﨑泉(みやざき・いずみ)()教育長に両校再編後の整備案を提出しました。

構想案を宮﨑教育長(左)に手渡す新宮高校の深野校長(右手前)と新翔高校の宮井校長(右奥)(11月7日・和歌山県庁南別館)

整備案によりますと、再編した高校は3年後の2026年4月の開校を目指すとしていて、全日制は新宮高校の普通科と新翔高校の総合学科を統合したうえで、あらたに「普通科」と、土木や製造、観光、IT関連などを学ぶ専門系と、大人数での学びに不安のある生徒や中学までの基礎科目の学び直しなどに対応する自立支援系の2つからなる「総合学科」、それに国公立大学進学などに対応する「学際()探究科」の3つの課程に再編するとしています。また定時制の普通科は新宮高校から、通信制の普通科は南紀高校新宮学級からそれぞれ継承するとしています。

総合学科自立支援系では、みくまの支援学校などとも連携するほか、地域住民との交流や生涯学習の場としても機能させ「ALL IN ONEの学校」を目指します。

新宮高校学校運営協の西会長(中央)と新翔高校学校運営協の濱口会長(右)

新宮高校の深野泰宏()(ふかの・やすひろ)校長と新翔高校の宮井貴浩(みやい・たかひろ)()校長が宮﨑教育長に構想案を提出したのに続き、両校の学校運営協議会会長を務める西哉素史(にし・やすし)さんと濱口仁史()(はまぐち・ひとし)さんが「費用の面など厳しい部分もあるが、大人の知恵でクリアしていきたい。施設は両校のあるものを上手に活用し、生徒、教職員、保護者、地域が共に学べる学校をつくって欲しい」と要望しました。

宮﨑教育長は「大変素晴らしい案を頂いたので、多くの人々の意見を聞きながら、できる限り希望をかなえられるよう努めたい」と応えました。

校舎は新宮高校を神倉()(かみくら)校舎、新翔高校を佐野(さの)()校舎として再編活用する方針で、今後、学校運営協議会に県教育委員会も加わって、2026年4月の開校に向けて、新しい校名や校歌なども含めてどうするか検討を急ピッチですすめるとともに、改めて地域や生徒の意見も聞きながら具体化を進めることになります。

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